2024年(1~12月)の住宅着工79万2098戸3.4%減
首都圏の分譲戸建て5万5339戸で1割減へ
このほど令和6年(1月~12月)の新設住宅着工数の結果が発表された。それによると昨年に引き続き持家、貸家、分譲住宅ともに減少し、総戸数では79万2098戸で大前年比3.4%減で、ざっと3万戸弱減少した。床面積は全体で6086万9000㎡で前年比5.2%減と3年連続の減少となった。物価高をはじめとして、大都市部での住宅価格の高騰、能登半島地震、豪雨被害の発生などで新築需要にきびしい環境が続いている。また生産現場では、働き方改革で労働時間規制も始まり、職人不足だけでなく、運転手不足なども加わり生産性向上もなかなか進んでおらず、住宅会社の営業・受注活動への影響も心配された年となった。
令和6年の新築着工の中身を見てみると、まず利用関係別では、持家は21万8132戸(前年比2.8%減)で3年連続の減少となった。都道府県別で見ても前年比プラスとなったのは秋田、新潟、石川、山梨、愛知、大阪、奈良の7県。最も増加したのは震災のあった石川県で11.2%増で、他は微増程度であった。残り40都道府県は数%~10%を超える減少幅となった。
貸家は34万2044戸(0.5%減)と微減で昨年並みとなった。一方、分譲住宅は22万5309戸(8.5%減)と大幅な減少となった。そのうちマンションは10万2427戸(5.1%減)、一戸建住宅は 12万1191戸(11.7%減)といずれも2年連続の大幅な減少となった。
地域別に見てみると、首都圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)では、総戸数28万5447戸(2.9%減)で、そのうち持家は4万6237(2.9%減)、貸家13万2146戸(0.0%増)、分譲住宅10万5671戸(6.6%減)と分譲住宅が大幅に減少した。分譲住宅のうちマンション5万990戸(3.3%減),一戸建住宅5万5339戸(10.2%減)であった。
中部圏(岐阜、静岡、愛知、三重)では、総戸数9万1602戸(1.4%減)で、そのうち持家は3万3274戸(1.3%減)、貸家3万1192戸(3.5%減)、分譲住宅2万5849戸(1.6%減)と微減で昨年並みをかろうじて維持した格好だ。ただ分譲住宅ではマンションが17.6%増と大幅に伸びたが、一戸建住宅は12.8%減と大幅に減少した。
2024年1月~12月 新設住宅着工推移

2024年(1月~12月合計)の着工新設住宅戸数:利用関係別・都道府県別表

